甲斐犬源友会の設立趣意より

 甲斐犬が国の天然記念物指定をうけて平成17年で71周年になります。つまり、それが甲斐犬愛護会の歴史でもあるわけです。

日本犬の体高を人為的に改良し、小型・中型の規格に合わせるよりも、出来る限り原種・原型をとどめた犬を残す事に重点をおき、日本犬保存会とは袂を分かち今日に至っているのが甲斐犬愛護会の立場です。愛護会の先達が日本犬の原種・原型として愛護保存してきたものが今日の甲斐犬に受け継がれているのです。

私達、甲斐犬源友会もその趣旨に賛同し、多くの甲斐犬ファンの仲間に支えられ展覧会を中心に活動して行きたいと考えます。

甲斐犬の魅力とは

甲斐犬の魅力は何かと聞かれたら私たちは

山野を疾走するのが一番似合う犬、

都会で飼っても利口な犬、

家庭犬として無駄吠えしない犬、

番犬として信頼できる犬、

猟犬として活躍できる犬、

と説明しています。これらのことは他の日本犬にも共通することでもある訳ですが、超自然児的・野性的・原種的な魅力はやはり甲斐犬が一番だと飼って実感します。近年は室内飼いも多く、皆さんが「本当に利口な犬ですね」「普段は居るか居ないか分からないくらいに無駄吠えしません」と必ず説明されます。換毛期は綿毛が密な犬ほど抜け毛が多いので早めにブラシ・金ぐし等で換毛を促してやって下さい。その換毛期さえ注意すれば立派な家庭犬として通用すること請け合いです。

甲斐犬の飼い方とは

 「日本犬は本来狩猟犬であるから、甲斐犬も猟犬として飼うべき」と頑固に主張する人もいるようですが、今愛犬家の価値観も多様化し、多くの飼い主が家庭犬として飼っているのが現状です。今の日本国内において狩猟を正業とする猟師はいないでしょう。いても極一部の人に過ぎないはずです。甲斐犬の狩猟犬としての血統を守ろうとする考えはある面で正論といえますが、しかし現実は9割以上の甲斐犬飼育者は家庭犬として飼っているのです。狩猟のみが甲斐犬の生き残る道との考えはあまりにも狭義に過ぎるのではないでしょうか。

大正時代までの甲斐犬は猪よりもカモシカ猟に用いられていた犬です。その血を残す現代の甲斐犬も山に入れたとき、岩山を登る強靭な跳躍力には目を見張るものがあります。そしてその動作の敏捷性はこれぞまさに甲斐犬だと思えるときでもある訳です。しかし今は日本カモシカを猟のターゲットにすることは出来ない時代です。また大正時代であっても猟を終えた犬たちは良き家庭犬であったはずです。良き猟犬は良き家庭犬でもあり、このふたつが揃って姿芸両全なのです。

家庭犬であっても時間の許す限り山に連れ出し本能を蘇らせる努力は飼い主として必要だと思います。展覧会を中心に活動している私達もその努力をし純度の高い甲斐犬の作出に日夜取り組んで行きたいと思います。

家庭犬・猟犬を問わず甲斐犬に興味と理解のある方ならどなたでも結構です。私たちの甲斐犬源友会のメンバーとしていご一緒に活動をお願いいたします。お気軽にご連絡下さい。

 

甲斐犬源友会

 

 

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