甲斐犬オヤジの独り言66


春日大社第六十次式年造替へ行ってきた 」 

 

 

9月19日東京駅より新幹線で京都へ、そこからバスで一路古都奈良の興福寺、北円堂へ。この度の旅行は{三越・伊勢丹}の1泊2日のツアーに参加した。

このツアーに参加した理由のひとつに{三越・伊勢丹特別公開}があり、国宝、本尊如来像・無著、世親菩薩象、四天王像を公開見学できるというものである。
一昨年も京都、奈良を旅したのだが、京都と奈良では少し赴きと謂うのか雰囲気が違う。京都は古都としての煌びやかさがあり、奈良は古都としての落ち着いた静寂感がある。

どちらに行っても「やまとは国のまほろば}を体感できる素晴らしい日本の古都である。興福寺と謂えば「五重塔」であり「三重塔」もある。この二つの塔の内陣拝観は初の同時開扉であり、私の生涯においても最初で最後の機会である。五重塔は今更私が説明するべくもなく、1300年間地震でも倒れなかった匠の技術の粋が、現代の「スカイツリー」に受け継がれているのである。日本の伝統・文化の素晴らしさに他ならない。


奈良市内のホテルで1泊した翌日は、いよいよ春日大社参拝である。六十次式年造替とは、二十年に一度立て替えるのである。伊勢神宮も二十年に一度立替えるのだが、春日大社では遷宮に対し、そのままずばり造替(ぞうけい)造り替えるのである。


天の原 ふりさけみれば春日なる 三笠の山に出でし月かも ------古今和歌集


春日大社の説明を要約すると、「三笠山」とは春日野の東に仰ぐ三笠山のことであり、古来より、神の宿りし山として人々の信仰を集めてきた。
奈良時代に日本の国家の繁栄と安泰、そして国民の幸福を願い創建された。鹿島神宮(茨城) 香取神宮(千葉) 枚岡神社(大阪)二神 の四柱の神々を迎えお祭りしたのが始まりである。以来、本殿、社殿が淡麗な姿で鎮まる姿は、日本の大自然とともに、一千三百年以上前から現在も変わることなく日本人に親しまれ、崇敬されているのである。

簡単に要約すれば以上になるのだが、古来より日本人の神社、神々に対する崇敬、尊崇の念は常しえにその神のご存在を次世代に伝え継ぐことであり、 日本人の「和」と謂うものを形成する叡智でもあろう。
日本のあまたの神社に対し、私達日本人は、日ごろの恵み、つまり、衣食足りる生活に心より感謝し「ありがとうございます」の一念こそが、神社に対する祈りに他ならないのである。

私の家にもけっして高価ではないが、神棚がある。毎朝神棚に向かい祈りを捧げる心の内は、天皇家の弥栄と国家の安泰、国のために戦い散華された英霊に感謝し、日本人として産まれたことへの感謝である。商売繁盛も良いだろう。自分の健康や家族の健康と幸福を祈るのも結構だろう。しかし、先ずは神々に対する感謝の真を祈ることではなかろうか。

 

今回の春日大社のメーンは「御仮殿夜間特別参拝と観月の夕べ」として、献灯体験がある。
境内には2000基、社屋内には釣灯籠が1000基で合計3000基があり、今回のツアーメンバーだけが、御本社回廊の釣灯篭に特別に献灯出来るのである。
余談であるが、最近の釣灯篭の奉納者は「引越しのさか○」
で、その奉納金は最低でも3百万円とのこと、まあ金がある人はたんと寄付するのも人の道でもあろう。 この献灯体験は夜の8時からであり、何本かの蝋燭を手に本社回廊の釣灯篭に献灯したが、真っ暗な社内の灯篭の明かりは、それはもう幻想的で夢想的でも有った。

続くは御仮殿の特別参拝で、回廊内には150年ぶりに神前に掛けられた5代将軍徳川綱吉、豊臣家老の宇喜田秀家、戦国大直江兼続、藤堂高虎の奉納釣灯篭とともに拝観できた。それが終わると春日大社禰宜の特別講和で、最後が奈良時代より耐えることなく春日大社に伝承されてきた雅楽を鑑賞して今回の旅行の終了となったのである。

その他にも鑑真和上創建の「唐招提寺」、旧斑鳩御所である中宮寺、そして日本最古の木造建築である法隆寺、何度拝観しても口では説明できないほどの存在感と荘厳さには身の引き締まる思いと、日本の伝統・文化の世界史的に見ても稀有な木造建築の粋と仏像の神々しさ、神秘さ、美しさは日本人として生まれた喜びに打ち振るえのである。

古都奈良「平城京」の大和の心が、1300年経た現代に威風堂々と存在していることは、正に瑞穂の国は神仏融合の国に他ならない。この国に生を受けた一人として、神々より自然の恵みを受け、その命を将来へ繋いでいくという存在なのだと改めて大和の魂に触れた思いの旅行であった。

 

 

 

平成27年10月 小林

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一服タイム、、、、、

 

 

【日本人なら知っておきたい大和の心】 新霊界物語十八話

 

 

 

 

 

 

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