甲斐犬オヤジの独り言60


「 長野市内の水野美術館へ行ってきた 」 

 

 

今回の水野美術館の観賞目的は、源友会の仲間でもあるTさんの染色個展「東日本大震災復興支援」と題する,1月1日〜3月1日の超ロングランな個展である。副題には「魂の軌跡」とあり、日展、現代工芸美術展各入選20回記念も兼ねての個展である。

日展、現代工芸美術展に連続20回入賞という実績にも驚くが、日展では「特選」、現代工芸美術では「理事長賞」を受賞しているその道の大家でもある。そのTさんとは1頭の甲斐犬のご縁から、甲斐犬源友会の仲間となった一期一会の不思議さにも驚くのである。

この度のTさんの染色個展で脳裏を過った言葉がある。「芸術は長く 人生は短し」古代ギリシャの医者ヒポクラテスの言葉だが(人間の命は短いが、優れた芸術作品は作者が死んだ後も長く残る。その為にも精進すること)小柄な染色作家のTさん自身と、その作品からのオーラを感じるのは私だけではあるまい。よい作品とは、美や芸術の門外漢でもそのオーラを感じられるものである。

Tさんの作品には一環として砂漠とそこに生息する植物が、大胆かつ鮮明に染色されている。砂漠は一見、無機的にも見えるが、流砂の如く、吹く風に応えて文様を変化させる。無機的なものから有機的なものにと変容していくのである。「諸行無常」 の世界観である。そしてその砂漠に数千年も生息している植物がウェルウィッチア=奇想天外、と呼ばれるものである。Tさんの染色作品を観て感じるのは宇宙観である。悠久の時空を超えた世界観である。灼熱の太陽の下、流砂の中に咲く奇想天外と、月光の下、流砂の中に眠る奇想天外と、天に輝く満天の星、そして往く年生きる生命体である。まさに宇宙観である。

今回の個展の趣旨は「東日本大震災復興支援」とのこと。亡き御主人の意思を継ぎ、御主人の故郷である仙台を偲び、宮城県の子供達の育英資金になれば、との活動は敬服に値する立派なことである。誰もが出来ると謂うものではなかろう。募金を募るだけでなく私費も投じるとの至誠には感服するところである。甲斐犬の仲 間ということで、何の助けにもならないことを恥じ入る次第ではあるが、無事盛況のうちに終わられるよう祈念申し上げる。

 

 

平成27年如月

 

 

 

ちらし

 

ちらし2

 

意識の薄明のその時

 

月夜の海

 

流砂の詩

流砂舞夢

 

 

会場南側

 

会場北側

 

会場東側

 

水野美術館正面

 

水野日本庭園

 

水野美術館正面にて

 

 

 

 

1月25日 染色展祝賀会前

 

 

 

染色展祝賀会

 

染色展祝賀会

 

 

 

 

 

 

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