甲斐犬オヤジの独り言47



「 還暦を迎えて本当のジ様へ」 

 

 

 

還暦とは皆様ご存知の通り、60年で再び生まれた干支にかえるところから、数え歳61歳のことであり、華甲、本掛還りである。まあ本物のジジイになったってことよ。イヤ〜正月は来ないでけろ〜、、てなもんだ。
昔なら赤いちゃんちゃんこやでほんまに、などと嘆いてみても仕方なく、今日まで生きて来られたことを亡き両親に感謝し、この素晴らしい日本国に生まれたことに敷島の瑞穂の神々に感謝する日こそが、己の誕生日の意義と謂うものであろう。
この頃になると春ではないのだが必ず思い起こすのが、本居宣長の、 「敷島ノ大和心ヲ人問ワバ 朝日ニ匂ウ山桜花」の詩である。
江戸時代まだ儒教が中心の学問世界において、「儒教は道理道義の押し付けであり、神国日本には合わない」と喝破した日本最高の 国学者である。昔の人は偉いの〜

ここ十年誕生日は独りで両親に感謝する日と過ごして来たが、今年はある方のご招待で軽井沢へ1泊の思い出に残る誕生日と相成った。
ランチは軽井沢プリンスホテル自慢のイタリアンであるが、ランチと思えぬ豪華なコース料理であった。気に入ったのがハンバーグかと思う程のフォアグラのトリフ添えである。ウメーっと叫びたくなるほど美味であった。
ランチの後は本日のメーンである軽井沢大賀ホールでの「チェコ・フィルハーモニー管弦楽団」コンサート鑑賞である。いや〜これが楽しみで楽しみで待ちどうしいほどである。
クラシックのコンサートなど20年振りのことで、オープニングからワクワクである。まあ食欲の秋と芸術の秋を満喫というところか。招待してくれた方に感謝の一言である。
コンサートは文句のない素晴らしい演奏であり、リズミカルな中にも重厚差もあり、チェコ・フィルの演奏力は流石である。思わず自然と体が動いていることにハット気づくのである。
何でも本物は違うなあと感動のコンサートであった。ちとチェコ・フィルの紹介、

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団は、チェコの首都プラハを拠点とするオーケストラ。
チェコを代表するオーケストラの一つ。本拠地となるのはプラハの「芸術家の家(ルドルフィヌム)内にあるドブォルザーク・ホールである。

それにしても60歳の誕生日をかくも素晴らしい一日を迎えられたことに感謝感激である。

 

 

何げに産経新聞を読んでいると大英博物館初の春画展との大見出しがあり、要約すると「ロンドンの大英博物館で初めて、春画の特別展が3日から開かれる。 同館は16歳未満は保護者の同伴が必要という。
世界的権威のある館の異例ともいえる展示が、英国メディアで話題となっている。今回展示されるのは、同館の所蔵品のほか、日本や英国、オランダ、デンマーク、米国から貸し出された作品300点以上。
女性とタコ2匹の性交渉を描いた葛飾北斎の「蛸と海女」や、歌川豊春の「玉屋遊女図」など。また日本の春画がピカソやロダン、ロートレックらに与えた影響にも触れられている。
今年は日英交流が始まって400年を記念する歳にあたり、様々な文化行事が行われている。
春画の芸術的価値を正当 に評価しようとする今回の大英博物館の試みに、日本国内では巡回展を待望する声も上がっているが、国公立のミュウジアムで春画の特別展が開かれた前例はない」 (産経新聞の記事要約)

これらはフランスやヨーロッパで謂うところのジャポニスムである。
英語のジャポニズムであるが、そもそもジャポニスムとは何かと問わば、フランスやイギリス、ヨーロッパで見られる日本趣味のことである。
19世紀からの万国博覧会へ出品などを切っ掛けに日本美術が注目され、西洋の作家、芸術家達に大きな影響を与えた。
1870年にはフランス美術界においてJaponismeの影響は既に顕著であり、1876年にはジャポニスムという単語が辞典に登場している。
マネの「エミール・ゾラの肖像」はジャポニスムの代表的なものであろう。ゴッホは広重作品の模写もしている。北斎や歌麿を含む日本画の作品は想像以上に絶大な影響をヨーロッパに与えたのである。
日本画に影響を受けたアーティストには、ボナール、 マネ、ロートレック、カサット、ドガ、ルノワール、ホイッスラー、モネ、ゴッホ、ピサロ、ゴーギャン、クリムトその他多数がいる。
これら浮世絵や日本画から取り入れた形状と色彩、構成は現代アートにおける抽象表現の成立要素の一つと考えられ、ジャポニスムは今現在に至るも家具や衣装宝石に至る工芸品のデザインに取り入れられている。
ビトンのバックなど身近に感じるであろう。音楽でもプッチーニの「蝶々夫人」やオペラの「ミカド」にも影響を与えたと謂われている。

 

 

還暦から春画、ジャポニスムまで話が広がったが、要は西洋的美意識や芸術的価値は素晴らしいものは素晴らしいと素直に認めるが、和の美意識、芸術的価値もそれ以上に認めていると謂うことである。
なかにはただの外国かぶれもいるが、それはそいつの頭の中が被れているだけである。
海外体験を誇りに思うのは、一向に構わないが、「日本は今だに男尊女卑で天皇制を認めているのは先進国として遅れているのではないか」などとしたり顔で物申すアホはその国の文化というものに
無知も甚だしいことに気づかぬ愚か者に過ぎぬ。学歴は有っても日本の文化的価値が解らぬ無教養者に過ぎないのである。
それは日本人としての誇るべき何かを持てぬ、アイデンティティーのない無国籍に等しい負け犬の不幸者である。つまり、良いもの優れたものに対する世界的価値判断の常識的思考であり、
それがない者は適応障害者に他ならないのである。

 

 

 



ホテルのロビーにて

チェコ・フィルハーモニー室内合奏団の会場である大賀ホールの前で

ランチと1泊の宿となった軽井沢プリンスホテル前で

 

ランチはイタリアンだがディナーはフレンチで

オードブル野菜ステックとなんとかエビとウニのすり潰した上にキャビアこれは旨かった

 


ハンバーグかと思える程のフォアグラのトリフ添えフォアグラとフレンチソースが絶妙手前のフランスパンもとても旨かった

誕生日祝いにホテルより他に赤ワイン1本も

チェコ・フィルハーモニー室内合奏団の演奏

見づらいがディナーメニュー

 

 

 

 

次回は伊勢神宮と出雲大社参拝の話です。

 

 

 

甲斐犬源友会代表 小林廉司

 

 

 

 

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