甲斐犬オヤジの独り言17



「甲斐犬一考 第二」 


甲斐犬一考第1で斎藤翁が、「鹿型の黒虎、虎毛色(中虎)、尾は差し尾が最もこの体型にふさわしいものであろう。」と書いたものを紹介したが、この独り言をご覧の諸兄の中にも、異論は当然あろうことは承知するところである。

つまり斎藤翁は甲斐犬の3通りの毛色、黒虎、虎毛、赤虎、とあることは認めても、赤虎には言及していないのである。斎藤弘(弘吉)翁とは1日本犬種の審査員のレベルの人ではなく、日保(日本犬保存会)の創設者であり、学者であり、第一任者である。

ここでまだ読んでない方に是非読んで貰いたい本がある。それは、日保の「日本犬 日本犬のすべて」という本である。平成17年度第七号増刊号である。書店、又は日保へ連絡すれば入手出来ると思う。「甲斐虎毛犬調査報告」を是非読んで頂きたい。

そして25ページの「第一図 ダン号、牡、芦安村産」を見て貰いたい。確かに鹿型の良犬と見えるが、耳は頂けない。甲斐犬の古い先輩たちは、甲斐犬の耳は大きく、直でなければ、と謂われる方が多い。しかし、このダン号も直ではないが、大きさは異常である。当時は垂れ耳の犬も結構いたとの文献もある。

しかし、この耳の異常な大きさは私見であるが、交雑の何物でもないと考える。勿論洋犬との交雑は考えられないので、ましてそれ以前には展覧会もないのであるから、耳が起たずも猟ををすれば、その犬の子が望まれて当然である。

しかし、現代においては、展覧会で活躍する甲斐犬を、当時の欠点までもただただ継承しようと謂うのは、例えば、短毛、短尾、胸白、唇のたるみ、肢の狂い、等の身体の欠点と、人を噛む気違いとその反対の極度のシャイの精神性も継承すると謂うことにならないか、である。

人の社会においても、伝統、文化の継承は大事であるが。悪い因習まで継承する必用はないのであり、不必要なものは淘汰されてしかるべきなのである。つまりは、甲斐犬も昔と違い放し飼いが出来ない以上、、各家庭、犬舎で隔離されて飼育されてる以上、良くも悪くも純粋種になお近ずいていって当然の結果なのである。

そこでダン号の耳がそれでも甲斐犬は耳が大きいのが特徴だから、ダン号の耳で良いとする方は別であるが、甲斐犬愛護会の特徴には、「耳は他の日本犬よりやや大きい」、と記されている。このやや大きいをどう今後解釈するかなのである。

又最近の展覧会でよく耳にするのが、最近の甲斐犬は小型になってきていると謂う人が多い。しかしこれも勘違いである。同じ「日本犬、日本犬のすべて」の195ぺージに、岐阜大学の田辺助教授の、「犬、特に日本犬の起源ならびに犬種の分化成立過程に関する遺伝学的研究」の中に甲斐犬の体高の平均値が発表されている。

それによると、甲斐犬は牡で44、9cm(32例) 牝では40、8cm(35例)正に日本犬中型と小型の中間なのである。確かに以前の展覧会は大振りの犬が目立ったが、本来の体高に戻って来ているだけである。しかし、体高、40cm〜50cmとの決まりがあるので、50cmに近い体高でも別に問題はないだろうが、大振り小 振りで審査する訳ではなく、あくまでも体躯の構成、全体のバランス、毛質、気性等で判断するのであり、又そうであると審査員を信じるものである。(???も時にはあるが)

舌班では、秋田犬0%、紀州犬4.1% 甲斐犬35.1% 柴犬(山陰系)64.5%柴犬(信州系)0%の頻度であり、狼爪は秋田犬0% 紀州犬80.6% 甲斐犬7.3% 柴犬(山陰系)0% 柴犬(信州系)0%である。この発表は1974年の日本畜産学会での発表である。

結びとして、斎藤翁の一説を紹介して終わりにしたい。

甲斐虎毛犬の将来

全国中かくの如く、一定の鹿犬体型を整え一定毛色を呈し、固定的な繁殖をなし居るところは他に殆どないと云って過言ではないだろう。
肩高、体重等は現在の一尺、六、七寸、五貫位で充分であると思うが一層耳の小型のしっかりした、四肢強健であり、飛節の強固な、跳躍力速力に富み敏捷、しかも日本犬の沈着味を有するものを作出されるよう希望するものである。
毛色は黒虎毛、虎毛色、尾は差し尾が最もこの体型にふさわしいものであろう。
優秀な犬を有し、有力かつ熱心な人々によって組織される甲斐日本犬愛護会がある以上、甲斐虎毛犬の今後の発達は期して待つべきである。
私も愛護会の人々と共に、我が国の誇るべき一代表犬種を作り上げるに微力を致したいつもりである。

 

 

 

一服タイム,,,,,,,,

 

 

[11.14横浜] 中国のアジアと尖閣諸島侵略糾弾

 




日本とパラオ〜歴史を超えた友情(文字が見にくいのでフルスクリーンモードで観て下さい)

 

 


決して恩を忘れないトルコ


 


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